英検1級のリスニング対策をしていると、準1級から難易度があがったり、傾向が変わることでうまく勉強が進みませんよね・・・
そこで当記事では英検1級リスニングにて93%の正答率を達成(※)した筆者が英検1級のリスニングPart1について網羅的に解説していこうと思います!
この記事を読むことで、下記の内容をご理解いただけます!
・英検1級リスニングPart1の問題パターン
・問題パターンごとの傾向
・問題パターンごとの対策方法
※詳細は下記の記事をご覧ください。
この記事を書いた人
前提:英検1級リスニングの各Partと問題数
英検1級のリスニングは以下のような内訳になっています。
Part | 概要 | 問題数 |
1 | Dialogues:1 question each | 10問 |
2 | Passages:2 questions each | 10問 |
3 | Real-Life:1 question each | 5問 |
4 | Interview:2 questions | 2問 |
それでは今回は上記で赤字にしているPart1について
・3つのパターン
・問題数とその概要
・各パターンの傾向
・各パターンの対策方法
をご説明していきます!
英検1級リスニングPart1|パターン1:男女2名の会話(4~8文程度)
問題数と概要
問題数
Part1のNo.1~8の計8問にこのパターンの形式が出題されます。
概要
後続のパターン2,パターン3に比べて会話が短いため、積極的に対策して、得点できるようにしたい問題です。
問題の傾向
会話のやり取りが4,5文など短い場合
会話のやり取りが4,5文(男性2文、女性2文など)の場合、
リスニング音声の中には直接的な表現を行っておらず、声色や声の調子も手掛かりにして、回答が必要なケースが多くあります。
会話のやり取りが6~8文などの場合
一方で、6~8文などの場合、一部の単語を聞き逃したとしても、ほかの文章で言い換えをしていたり、補足をしている場合が多くあります。
そのため、少し聞き逃したからと言って、あきらめず、最後までしっかり聞き取りを行いましょう。
また、選択肢を読むと、「絶対に言っていないこと」や「明らかに論理が飛躍している」選択肢も多くあります。
そのため、リスニング音声の8割程度聞き取れていれば、消去法でも正答する可能性は大いにあると考えられます。
対策方法
会話のやり取りが4,5文など短い場合
この場合は、
1.リスニング音声にて回答のエビデンスとなる部分を把握する
2.声色や発言者の感情なども鑑みる
の2つを意識して、リスニングを行いましょう。
実際の問題が、短いものかどうかは聞き終わってからでないとわかりませんが、
パターンとして頭の中に置いておくと、回答選びの助けになると考えています。
会話のやり取りが6~8文などの場合
この場合は、
1.リスニング音声にて回答のエビデンスとなる部分を把握する
2.会話の全体像を把握する。(すべてが理解できなくても良い)
の2つを意識して、リスニングを行いましょう。
会話の全体像が、ポジティブかネガティブかを理解できるだけでも選択肢を半分に消去できたり、選択肢を読むと、「絶対に言っていないこと」や「明らかに論理が飛躍している」ものがあると思います。
消去法でも十分に正答できる可能性がありますので、一本釣りで回答がわからなくても心配はいりません。
英検1級リスニングPart1|パターン2:男女2名の会話(9~15文程度)
問題数と概要
問題数
Part1のNo.9の計1問にこのパターンの形式が出題されます。
概要
パターン1に比べて会話のやり取りが多く、また、一文も長くなるため、初めてこの問題に出会った方は、頭の中がパニックに陥ってしまうかもしれません。
もちろん試験勉強としては、しっかり行うことで得点につなげられると良いですが、どうしても時間がない場合は、捨て問として扱うのも戦略としてはありです。
ただし、リスニング音声のスクリプトを英語と日本語訳で読んでいただければわかりますが、正答を選ぶためにすべての音声を100%理解できる必要はありません。
正答を選ぶための手がかりはスクリプトの前半もしくは後半のどちらかに偏っていて、どちらかはその背景や関係のない会話をしていることが多くあります。
音声の長さに圧倒されず、過去問によって慣れることでパターン1と同様に正答にする可能性をあげることができると思います。
問題の傾向
概要にも記載した通り、正答を選ぶための手がかりはスクリプトの前半もしくは後半のどちらかに偏っていることが多いです。
特に前半は、背景の説明をしつつ、後半の3文程度で回答のエビデンスにつながるような発言が行われることが多くあります。
対策方法
もちろん、リスニング音声のすべてを理解できると良いですが、対策としては
1.前半にて会話の全体像を把握する。(すべてが理解できなくても良い)
2.後半の3文程度を回答のエビデンスとして意識する。
の2つを意識して、リスニングを行いましょう。
会話の全体像が、ポジティブかネガティブかを理解できるだけでも選択肢を半分に消去でき、
また、前半にて会話の全体像を理解することで、後半部分の理解がスムーズになります。
今、聞いている部分が上記のどのようなフェーズにあたるのかを意識しつつ、過去問対策を行うと良いと思います。
このパターンも消去法でも十分に正答できる可能性がありますので、一本釣りで回答がわからなくても心配はいりません。
英検1級リスニングPart1|パターン3:3名の会話(8~10文程度)
問題数と概要
問題数
Part1のNo.10の計1問にこのパターンの形式が出題されます。
概要
主にNo.10にて3名の会話が行われます。
また、パターン2と同様に会話のやり取りが多く、また、一文も長くなるため、初めてこの問題に出会った方は、頭の中がパニックに陥ってしまうかもしれません。
(パターン2と同じ話になってしまいますが、)試験勉強としては、しっかり行うことで得点につなげられると良いです。しかし、どうしても時間がない場合は、捨て問として扱うのも戦略としてはありです。
難易度は高いため、なかなか正答できなくても、あまり気負いせず、ほかのPartの勉強をしながら、同時並行でこの問題に慣れることが効率的かと考えます。
問題の傾向
男女3人(男性2人、女性1人/男性1人、女性2人)で会話が行われます。
・1人は上司、2人の部下に業務指示とその調整を行う会話
・2人は面接官、1人の採用面接を受けに来た人が採用条件について調整を行う会話
・3人の同僚で業務改善に関する会話
などがあります。
全体を3つ(前半、中盤、後半)に分けた場合、前半に回答が来ることは稀ですが、しっかり前半を聞き取って、背景を理解しないと、中盤と後半で内容を理解するのが困難になってしまいます。
対策方法
この問題は正直かなり難しいです。強いて意識するならば、下記のように私は対策を行いました。
1.前半にて会話の全体像を把握する。
※中盤から後半に向かって、理解できるように会話の情景をイメージする。
2.各々の主張を分けて理解しつつ、特に中盤から後半にかけて、回答のエビデンスを理解する。
選択肢も難易度が高く、明らかに違うものを消去するだけでは正答は選びにくいです。
概要にも記載したように、なかなか正答できなくても、あまり気負いせず、ほかのPartの勉強をしながら、同時並行でこの問題に慣れることが効率的かと考えます。
★この問題を取りこぼしても、Part1のNo.1~9を正答すれば、十分合格にはつながりますので。
英検1級リスニングPart1|各パターンの共通点
英検1級のリスニング問題にも共通することですが、
・具体から抽象への言い換え
例)服を洗っていないから汚れている→衛生的でない など
・別の言葉への言いかえ
例)XXについて納得できていない→XXについて、まだ検討したい
・逆の言葉への言い換え
例)投資対象の金利が変動するのが嫌だ→金利は固定が良い
などの言い換えが多く発生します。
英語になると途端に理解の解像度が落ちてしまうので、まずは日本語で上記のようなパターンがあることをご理解いただき、対策につなげていただければと思います。
まとめ
当記事では英検1級リスニングのPart1のパターンとその対策についてご説明しました。
これからどんどん英検対策の記事を更新していきますので、ぜひ定期的にご覧ください!
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