英検1級対策|リスニング93%の正答率を達成した勉強法2選!

実用英語技能検定(英検)

当記事は、

・英検1級リスニング対策方法を知りたい人
・英検1級リスニングで90%以上の高得点を取りたい人
・社会人など10分程度の細切れの時間でできる対策方法を知りたい人

に向けた記事です!

今回は英検1級リスニングパートの勉強方法についてお話しします。

筆者は2021年度 第1回実用英語技能検定のリスニングパートにて27問中25問正答することができました(※)。もちろんこれは偶然当たったわけではなく、しっかりと意識して対策を行ったためこの点数を取得することができました。

そこで今回は私が行ったリスニング対策の方法を2つに厳選してご紹介します!
それでは早速見ていきましょう!

※詳細は下記の記事をご覧ください。

この記事を書いた人

じむなり

【取得資格】
TOEIC915点
英検1級合格(リスニング素点得点率93%)
英検準1級合格(ライティング素点得点率94%)
【お仕事】
非情報系学部からITエンジニアになり、ヨーロッパや海外拠点とソフトウェア開発しています。
オンライン英会話講師の副業も始めました。
【趣味】
カフェで虚無タイム

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前提:英検1級リスニングの勉強をする前に・・・

当記事では、英検1級リスニングの勉強法について説明しますが、以下のような方を対象としています。
・英検準1級に合格済、もしくは同等の英語力がある方
・英検1級の過去問を1回分でも一通り行っている、もしくはこれから行う方

これは筆者が準1級を合格後、かつ、1級の過去問を数回実施してから今からお伝えする勉強法を実施したため、このような前提をお付けしています。

英検1級リスニング対策|勉強法1:準1級の教材を仕上げる

概要

英検1級の過去問で模擬試験と解説確認を一度行って、実際のテストのレベルを体感したことはあるでしょうか?

特にリスニングの問題とそのスクリプトを読んでいただければわかるのですが、語彙や文章のレベルは英検2級~準1級のReadingのレベルとほとんど変わらないことを筆者は体感しました。

また、実際に英検1級と準1級の問題は下記のような差分になっています。

Part1級準1級
1Dialogues:1 question eachDialogues:1 question each
2Passages:2 questions eachPassages:2 questions each
3Real-Life:1 question eachReal-Life:1 question each
4Interview:2 questions なし

上記の通り、準1級にはPart4のInterviewがないだけで、大枠としては内容は同じになっています。

もちろん1級のPart1-3は準1級のものよりも、少し難易度は上がっていますが、そこまで大きな差ではありません。

筆者は準1級のリスニング29問中24問正答で83%の正答率でしたが、準1級の過去問をやり直し、
・正答のエビデンスがしっかりと聞き取れるまで
・正答率が9割を超えるまで

過去問をひたすらやり直しました。

どのような観点でやり直したかは後続の勉強法にも記載していますので、ぜひご覧ください。

実際の手順

1.
英検準1級の過去問を準備する

2.
新しいものからListeningを一通り解いて、答え合わせをする。
★この際、しっかり聞き取れて正答したのか、曖昧だったが正答したのか印をつけておくと便利です。

筆者は下記のような基準で印を付けていました。
○:しっかり理解できて正答
△:理解は曖昧だったが正答
×:不正解

3.
○の問題はスキップし、特に△×の問題に焦点を当てて復習をします。
英語のスクリプトを読むのも大事ですが、まずは日本語訳を読みます。
日本語訳を読んで、どのようなことを話しているのか内容を理解するためです。この時に「△:理解は曖昧だったが正答」と考えていたはずなのに、実は見当違いだったが正答していた問題があることに気づくと思います。(つまり、ほぼ×だったが正答)

これだと、1級のリスニングの勉強に進んでも、ボコボコにされて終わりになってしまうので、ここで何が理解できなかったのかしっかり確認しましょう。

・単に語彙がわからなかった
 →対策:
  音読しながら単語を覚える

・文字で見ると知っていたが、聞き取れない単語だったのか
 →対策:
  発音に気を付けて音読する。(発音できない単語は聞きとりが難しくなります。)
  逆に発音できるとリスニング力が伸びやすくなるので、
  積極的に発音のマネと音読を行ってください。

・話が複雑で理解できなかったのか
 →対策:
  後続でも説明しますが、問題のパターンに慣れましょう。
  最初のうちは力ずくで一度話の流れを暗記してみてください。
  ほかの回のテストで類似したパターンに出会う可能性が大いにあります。
  (体感的に2回に1回は会います。)
  また、単語のレベルが上がるだけで、1級でも同じパターンが適用されることもありますので、
  決して無駄にはなりません。

正答できなかった理由を明確にして、一つ一つ対策を進めていきました。

4.
問題の解説が理解できたら、通しで3回以上シャドーイングで音読します。
目安は内容が映像として頭に浮かびつつ、しっかり発音ができるまで音読を行います。

5.
最後に1~4を次の日、3日後、7日後など3回くらい復習します。
すでに準1級に合格できているレベルの方がこの勉強をしているはずなので、3回目になるころには覚えている状態になれると思います。

私個人としては、上記の問題集のうち、最新の3回分だけでも9割越えの正答率になれば、1級の問題集に進んでもよいと考えています。

完璧は目指しすぎず、ある程度できれば一度1級に進んでみて、ご自身の状態を確認してみましょう!

コツ:忙しい人はどうするの?

社会人や忙しい人だと勉強する時間が一度に1時間も取れない方が多いと思います。
筆者も社会人になってから英検1級の勉強をしましたので、気持ちはよくわかります。

上記の1~4は決して1回分を通してやる必要はなく、平日は1日に3問を「解く~解説確認と音読」くらいで行っていました。

一問に対して、10分くらいは使ってしまうので、これだけでも30分の勉強時間になります。

臨機応変に一日1問だけなど調整して私は勉強していました。

英検1級リスニング対策|勉強法2:リスニング問題のパターンを理解する

概要

“1:準1級の教材を仕上げる”でも挙げた通り、英検のリスニング問題にはパターンがあります。

例えば、

・パターン1
問題:一人の子を持つ両親が登場し、会話をする。
Q:女性(母親)は何を考えているか?

・パターン2
問題:男女が登場し、一人が体調不良など問題を抱えている。その原因について会話をする。
Q:女性は次何をするか?

・パターン3(★トリッキーパターン)
問題:女性が男性に電話し、帰りが遅くなることを伝える。子供の迎えをどうするか会話をする。
Q:帰りが遅くなる理由は?

などです。

パターン1,2のように素直に文章を聞いて、そのまま選択肢に記載されているものを読めばあいまいな理解でも推測すれば、正答を選べるものもあります。

しかし、パターン3のような子供の迎えについて話が進んでいるにも関わらず、ほんの一瞬話が出た帰りが遅くなる理由を回答させられる場合もあります。

このようなパターンがあることを理解するだけでも、どっしり問題に対して構えることができると思います。

下記の記事では、Part1の出題パターンに集中して解説をしていますので、ぜひご覧ください!

実際の手順

★この方法は1級の過去問を行う前に準1級の過去問で一通り行うのも効果的です。
もし、1級の受験まで時間があり、もう少し置いておきたいという方はぜひ準1級の過去問で下記の勉強を実施してみてください。

1.
英検1級(または、準1級)の過去問を準備する。

2.
新しいものからListeningを一通り解いて、答え合わせをする。
★この際、しっかり聞き取れて正答したのか、曖昧だったが正答したのか印をつけておくと便利です。

筆者は下記のような基準で印を付けていました。
○:しっかり理解できて正答
△:理解は曖昧だったが正答
×:不正解

3.
○の問題はスキップし、特に△×の問題に焦点を当てて復習をします。
英語のスクリプトを読むのも大事ですが、まずは日本語訳を読みます。

日本語訳のスクリプトを読んで、どこに答えが書いてあるのかマークし、選択肢を読みます
その中で

・回答は素直にスクリプトの前半、真ん中、最後のどこに答えが書いてあるのか
・答えは明記されているのか、推測する必要があるのか
・回答は文章からの抽象化(一般化)が必要か
 (糖尿病、肥満 などを「生活習慣に問題がある」などに言い換えしているか)

などに注意して問題の理解を進めてください。

4.
問題の解説が理解できたら、通しで3回以上シャドーイングで音読します。
目安は内容が映像として頭に浮かびつつ、しっかり発音ができるまで音読を行います。

5.
最後に1~4を次の日、3日後、7日後など3回くらい復習します。
・スクリプトのどの部分(前半、真ん中、後半)に答えが潜んでいそうか
・ご自身が学んだどのパターンに当てはまるのか
を推測しながら、問題のスクリプトを聞くと、初めて聞くリスニング問題の時にも頭の中に、パターン化されて、理解がとても速くなりますので、ぜひ意識してトレーニングしていただきたいです!

まとめ

当記事のまとめです!

・勉強法1:準1級の教材を仕上げる
 まずは土台を固めるために、徹底的に準1級の問題を完成させましょう!
 特に準1級のReadingの単語や表現をリスニングでも理解できるようになれば、高得点にグッと近づきます。
・勉強法2:リスニング問題のパターンを理解する。
 英検1級でよくあるシチュエーションを理解することで、推測しやすくなります。
 これまでのパターンに当てはめることで、状況を理解しやすくなるので、とてもおすすめの対策です!

私は結果として、正答率93%を達成できましたが、特効薬などはなく、地道に勉強を行うことが一番の近道だったと感じます。

また、リスニング能力を向上する過程で発音や、論理の飛躍を起こさないレベルの推測をする力も身についた感覚があります。

英検の勉強だけにとどまらず、仕事や日常生活にも良い影響がありましたので、ぜひみなさんも英検1級にチャレンジしていただければと思います。

これから英検に関する記事をどんどん作成していきますので、合格に向けて一緒にがんばりましょう!

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