英検準1級のリスニング対策をしていると、2級から難易度があがったり、傾向が変わることでうまく勉強が進みませんよね・・・
そこで当記事では
・英検1級リスニングにて93%の正答率を達成(※)
・英検準1級リスニングにて83%の正答率を達成
した筆者が英検準1級のリスニングPart1について網羅的に解説していこうと思います!
この記事を読むことで、下記の内容をご理解いただけます!
・英検準1級リスニングPart1の問題パターン
・問題パターンごとの傾向
・問題パターンごとの対策方法
※詳細は下記の記事をご覧ください。
この記事を書いた人
前提1:英検準1級リスニングの各Partと問題数
英検準1級のリスニングは以下のような内訳になっています。
Part | 概要 | 問題数 |
1 | Dialogues:1 question each | 12問 |
2 | Passages:2 questions each | 12問 |
3 | Real-Life:1 question each | 5問 |
それでは今回は上記で赤字にしているPart1について
・4つのパターン
・問題数とその概要
・各パターンの傾向
・各パターンの対策方法
をご説明していきます!
前提2:英検準1級リスニングのPart1の概要
問題数
問題数は12問、つまり、12セットの会話をリスニングすることになります。
会話の形式
英検準1級リスニングのPart1では、男女2人の会話が行われます。
会話の長さは5~8文程度で、一人につき2~4文程度話をします。
問題の形式
・会話 :音声
・質問 :音声
・選択肢:問題用紙に印刷
となっており、質問についてもしっかり聞き取りを行う必要があります。
英検準1級リスニングPart1のパターンを解説!
それではここからは、英検準1級リスニングPart1でよくある場面についてパターン別に解説していきます。
リスニング問題に正答するには、正確なリスニング能力はもちろんですが、内容から正しく状況をイメージし、理解できることが正答への大きな手助けになります!
英検準1級リスニングPart1|パターン1:夫婦・カップルの会話
問題数と概要
問題数
夫婦・カップルの会話は全12問中3~4問程度出題されます。
概要
夫婦・カップルの会話であるため、
・家事(料理、掃除)
・子供(子供の勉強、生活態度、送り迎え)
・親戚(互いの両親の健康状態、旅行に親戚を誘うか)
の話題が出題されます。
問題の傾向
夫婦・カップルの会話であることを判断する根拠としては以下があげられます。
・「Honey」と呼びかけがある。(ほとんどがリスニング音声の一文目や、二文目に出てきます。)
・「Baby」、「Kid」、「School」など子供に関する単語が出てくる
・家事や子供の送り迎えなどをどちらが担当するかの話題が出てくる
「いつもは夫が子供の送迎を担当しているものの、仕事が遅れて、今日は送迎できない」といったような場面は日常でもありますので、比較的想像しやすいかと思います。
会話のやり取りが4,5文など短い場合
会話のやり取りが4,5文(男性2文、女性2文など)の場合、
リスニング音声の中には直接的な表現を行っておらず、声色や声の調子も手掛かりにして、回答が必要なケースが多くあります。
会話のやり取りが6~8文などの場合
一方で、6~8文などの場合、一部の単語を聞き逃したとしても、ほかの文章で言い換えをしていたり、補足をしている場合が多くあります。
そのため、少し聞き逃したからと言って、あきらめず、最後までしっかり聞き取りを行いましょう。
また、選択肢を読むと、「絶対に言っていないこと」や「明らかに論理が飛躍している」選択肢も多くあります。
そのため、リスニング音声の8割程度聞き取れていれば、消去法でも正答する可能性は大いにあると考えられます。
対策方法
会話のやり取りが4,5文など短い場合
この場合は、
1.リスニング音声にて回答のエビデンスとなる部分を把握する
2.声色や発言者の感情なども鑑みる
の2つを意識して、リスニングを行いましょう。
実際の問題が、短いものかどうかは聞き終わってからでないとわかりませんが、
パターンとして頭の中に置いておくと、回答選びの助けになると考えています。
会話のやり取りが6~8文などの場合
この場合は、
1.リスニング音声にて回答のエビデンスとなる部分を把握する
2.会話の全体像を把握する。(すべてが理解できなくても良い)
の2つを意識して、リスニングを行いましょう。
会話の全体像が、ポジティブかネガティブかを理解できるだけでも選択肢を半分に消去できたり、選択肢を読むと、「絶対に言っていないこと」や「明らかに論理が飛躍している」ものがあると思います。
消去法でも十分に正答できる可能性がありますので、一本釣りで回答がわからなくても心配はいりません。
英検準1級リスニングPart1|パターン2:同僚(男女)の会話
問題数と概要
問題数
同僚(男女)の会話は全12問中3~4問程度出題されます。
概要
仕事関係の同僚なので、仕事に関連する会話がほとんどです。
・どちらかが昇進や異動すること
・誰かが退職するため、仕事の引継ぎが必要であること
・会議や研修のスケジュール調整
があります。
問題の傾向
会話の傾向として、当初予定していたことが頻繁に変更されることがあります。
例えば、
・男性が出張に行く予定だったが、異動のために出張をキャンセルする。
・会話外の同僚が退職し、仕事が忙しくなってしまい、夕食会に参加できない。
・会議に出席予定だった人が、渋滞になってしまったため、午前の予定を午後に変更する。
などです。
対策方法
“問題の傾向”にも記載していますが、当初の予定から変更されることを念頭に置くことが重要です。
リスニングする際には、
・当初の予定は何か?
・予定から変更される部分は何か?
・変更されることで、何か不都合は発生するのか?
という観点を持ちながら会話を聞き、質問に回答できるようにすると良いです。
英検準1級リスニングPart1|パターン3:友人・知り合いの会話
問題数と概要
問題数
友人・知り合いの会話は全12問中3~5問程度出題されます。
概要
友人・知り合いの会話は話題が幅広いため、例を挙げるのが難しいですが、
強いてあげるならば、
・お互いの趣味の話
・パーティーに参加した話
・休暇の予定の話
などです。
問題の傾向
“概要”に記載している通り、話題の幅が広いため、傾向を絞るのも難しいですが、
・趣味の楽しかったポイント
・パーティーに参加して、感じたこと
・休暇の良かったこと、悪かったこと
などが会話されやすい部分になります。
対策方法
会話の中で、
話者Aが「良かったこと、悪かったこと」を話すので、
それに対して、
話者Bが
・良かったことに対しては、好印象な発言
・悪かったことに対しては、アドバイス的な発言
を行います。
会話のポジティブ、ネガティブが分かれば、回答の選択肢を消去して正答を選ぶこともできると思いますので、すべてが聞き取れなくても、あきらめず、消去法で解いていきましょう。
英検準1級リスニングPart1|パターン4:店員と顧客の会話
問題数と概要
問題数
店員と顧客の会話は全12問中1~2問程度出題されます。
概要
このパターンでは、
・服や家電の販売員と顧客
・歯医者や医者と患者
・役所職員と顧客
などの会話が行われます。
問題の傾向
服や家電の販売員と顧客
このような商品の売り買いが行われる場面では、
クーポンやセール情報、「複数商品を購入すると、一つ安くなる」などの会話が行われます。また、欲しい商品と同じ型はあるが、色味が違うため、取り寄せするかどうかなどの会話もあります。
歯医者や医者と患者
虫歯や病気の状態について会話が行われ、次の診察予約や大きい病院へ行くことを促されることがあります。
また、会話している当事者の状態だけでなく、親が子供の健康状態について、医者から説明されているような場面もあります。
役所職員と顧客
運転免許証の更新や、市役所手続きについての会話が行われます。
手続きを進めるために、役所に直接行く必要があったり、個人情報が証明できるものを持参するようにと促されることがよくあります。
対策方法
服や家電の販売員と顧客
最終的に顧客が何を買うのか、買わないのかを発言内容とともに声色にも傾聴しましょう。
声色から、ポジティブかネガティブを判断することで、選択肢を消去し、正答に近づくことができ、
しっかりと発言内容が理解できれば、残りの選択肢から正答を選ぶことは容易と思います。
歯医者や医者と患者
最終的に健康状態は良いのか悪いのか、今後どのような行動を進められるのかに傾聴して、正答を導きましょう。
役所職員と顧客
日本の役所と同じく、細かくルールがあるようなので、必要な手順を満たしているのかどうか、追加で何か行動を求められているのかに傾聴して、正答を導きましょう。
まとめ
当記事では英検準1級リスニングのPart1のパターンとその対策についてご説明しました。
これからどんどん英検対策の記事を更新していきますので、ぜひ定期的にご覧ください!
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